2011年06月23日

厚労省職員がリングネームでレフェリー14年 プロボクシングで


 公務員は副業禁止(国家公務員の兼業は省庁の長が許可した場合を除き禁止)であることは広く知られています。

 賛否はあるとは思いますし、法律は法律と言ってしまえばそれまでですが、個人的には、本業に支障さえなければ、副業であろうが兼業であろうが構わないと思っています。

 この職員は兼業許可申請を提出していなかった。届出をしなくてはいけないことを怠った。組織内で軽度の処分。それでいいのではないか。

 確かに東京労働局勤務の労働基準監督官だから、事業主に労働法を守らせるための指導をする立場であったということは、けしからんということにはなるでしょう。 

 一般的に、公務員あるいは民間企業が副業を嫌ったり、就業規則などに副業を禁止するのは、

@副業にのめり込んで休養をきちんと取らないと本業に支障を来すおそれがあるから
A勤務時間以外の時間は、職務をきちんとするための休養時間と考えられている
B会社の信用やイメージが傷つけられる
C本業の機密が漏れる可能性がある

といった理由があります。

 今回のケースは全く畑違いの業種であり、むしろ趣味に近いといえるかもしれません。(もちろん報酬をもらっているので、趣味ではありませんが)

 BCはともかく、@Aなどの健康面に支障が出たり、勤務怠惰や遅刻・欠勤が目立つといったことがあるとさすがにまずいのですが、14年もバレなかったということは、本業もきちんとこなしていたのでしょう。
 
 意味合いが違うかもしれませんが、士業には行政書士と社労士のようなダブルライセンス、トリプルライセンスを取得されている先生もいらっしゃいますし、片方に支障が出ることだってあるし、両方ともこなしてしまう先生もいらっしゃいます。
 

 しかし14年というのは凄い。法律は法律なので、ダメなものはダメ、まして労働基準監督官ということはあるにせよ、個人的にはこういう方は応援してあげたいと思っていますが…。

 兼業の届け出を怠っただけであり、ボクシングのレフェリーの報酬など、大した金額でもない(1興業当たり約12,000円〜25,000円くらいらしい)。ただし、怪我のリスクはある。それを14年も続けるというのはよほどボクシングが好きなのでしょう。

 A級ライセンスですよ。今年、日本タイトルマッチや東洋タイトルマッチの審判員を務めているというから、道義的にはまずいのですが、よく14年も両立してこれたなとも思います。

 一方で、JBC(日本ボクシングコミッション)が「審判員は試合できちんと働いてくれればいいので、職業などは把握していない」と説明していることについて、採用時に身元確認とか履歴書の提出とかしないのかな?ということは不思議に思いました。

【記事】

 <厚労省職員>偽名でレフェリー14年 プロボクシングで

 厚生労働省東京労働局の男性職員(45)が、リングネームを使って約14年間にわたってプロボクシングのレフェリーやジャッジを務め、報酬を受け取っていた疑いがあることが分かった。国家公務員の兼業は所轄庁の長が許可した場合を除き禁止されているが、男性は兼業許可申請書を提出しておらず、厚労省は国家公務員法などに抵触する可能性があるとみて調査している。

 厚労省によると、この男性は事業主に労働基準関係法令を守らせる仕事を行う労働基準監督官で、今年4月から休職中。関係者によると、97年1月に日本ボクシングコミッション(JBC)のレフェリーライセンスを取得。

 「山田一公(いっこう)」のリングネームで現在は最上級のA級ライセンスを持ち、今年は日本タイトルマッチや東洋太平洋タイトルマッチで審判員(レフェリー、ジャッジ)を務めている。

 関係者によると、審判員の報酬は1興行あたり約1万2000〜2万5000円。男性は06年以降の5年間で200万円以上を受け取り、約14年間で数百万円に上るとみられる。過去に地方公務員で日本王者になったプロボクサーがいたが、ファイトマネーを受け取っていなかった。

 厚労省によると、同労働局の調査に男性は「レフェリーなどはしていない」と否定。しかし、同労働局への届け出と、JBCに最近まで登録されていた山田一公の個人データを比較すると、氏名、住所、電話番号、生年月日が一致し、ボクシング誌に掲載された山田一公の顔写真も男性に酷似しているという。

 毎日新聞の取材に森田健・JBC事務局長代行は「審判員は試合できちんと働いてくれればいいので、職業などは把握していない」と説明している。

 国家公務員の兼業は、国家公務員法や人事院規則などで「官職と特別な利害関係がなく、職務の遂行に支障がない場合に限り許可することができる」などと定めている。

    (6月23日 毎日新聞)


posted by 千葉は千葉でも@幕張本郷 at 22:04| ニュース | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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