2011年06月04日

節電で勤務体系見直し 秋以降継続も視野 


 福島第1原発事故をきっかけにした電力不足を受けて、少しでも省エネにつなげようということで、先日記事にしたサマータイムのほかにも、労働時間や休日について、大手企業を中心に様々な働き方、休み方の方策がとられていることは、報道でも知られている通りです。

 もちろん全社一斉というわけではなく、各部門ごとに異なる会社もあるでしょう。

 下の6月1日の日経の記事以外にも、ここ最近あったニュースの一例をとりあげてみます。

 なお、労働時間の変更には、労使協定の締結や就業規則の変更・届出が必要となります。

 厚生労働省から「節電に取り組む労使のみなさんへ」というパンフレットが出ており、詳細が記載されています。

ひらめき節電に取り組む労使のみなさんへ (厚生労働省)


 スーパークールビズで節電というのもありますが、震災以前から雇用環境は悪化しており、一時帰休を行ったり、さらなるリストラを行う会社もあるでしょう。


■ サマータイム

●キヤノン、節電対策でサマータイム導入 夏季休暇の輪番制も
http://www.sankeibiz.jp/business/news/110530/bsc1105301601009-n1.htm

●兵庫県 サマータイム導入を発表
http://www.sankeibiz.jp/compliance/news/110530/cpd1105302220026-n1.htm

●キヤノンやカルビーが夏時間=電力ピーク分散、採用相次ぐ
http://www.jiji.com/jc/zc?k=201105/2011053000540

●NTT東、夏場は時短 冬“残業” グループ各社で節電シフト
http://www.sankeibiz.jp/business/news/110527/bsj1105271215004-n1.htm

■ 輪番休業 

●本社各階「輪番休業」で節電 三菱ケミカル、7月から
http://www.asahi.com/business/update/0530/TKY201105300457.html

●日立、節電で夏場の休日を輪番制に 従業員にゴーヤも
http://www.sankeibiz.jp/business/news/110525/bsg1105251327008-n1.htm

■ 休日延長 

●富士重工、自動車工場の夏季休暇6日延長
http://www.sankeibiz.jp/business/news/110601/bsa1106011633006-n1.htm

●東芝、夏休み2〜3週間 代わりに秋は土曜日返上、節電対策で
http://www.sankeibiz.jp/business/news/110531/bsc1105311553013-n1.htm

■ 休日変更 

●木金休んで土日に仕事、自動車大手8社そろい踏み
http://www.asahi.com/business/update/0601/TKY201106010654.html

●マツダ「木金休みで土日出勤」節電対策で導入へ
http://www.asahi.com/business/update/0531/OSK201105310082.html

●日本ガイシ、今夏は火・水曜休業 土日は操業
http://www.asahi.com/business/update/0525/NGY201105250016.html

■ 勤務シフト変更 

●昼間3時間操業止める 日産が勤務シフト変更 節電対策強化
http://www.sankeibiz.jp/business/news/110601/bsa1106011539005-n1.htm

■ 週休3日 

●夏場の節電で週休3日を検討 コマツ
http://sankei.jp.msn.com/economy/news/110512/biz11051217250028-n1.htm

■ 在宅勤務 

●社員の4割、午後は在宅勤務 KDDI、節電対策で今夏
http://www.asahi.com/business/update/0601/TKY201106010263.html

■ その他 
●ワタミ(マイボトル持参、社内の自販機を停止) 


【記事】

 節電で勤務体系見直し 秋以降継続も視野

 原子力発電所事故に伴う今夏の政府の節電要請を受けて、首都圏の企業を中心にオフィスでの働き方が大きく変わる。NTTは本社で7〜9月の毎日、半日の在宅勤務を導入、協和発酵キリンは節電期間中に研究員を海外に長期出張させる。コマツや図書印刷は週休3日制を採用する。労働時間の短縮や業務の効率化が課題となっている日本のホワイトカラーの働き方を見直すきっかけとなり、効果次第で秋以降も定着する可能性がある。

 NTTは持ち株会社の本社ビル(東京・千代田)で、フロアごとに午前か午後の在宅勤務を導入する。対象は持ち株会社の本社勤務のほぼ全員に相当する約300人で、午前と午後の出社は定期的に入れ替える。在宅での勤務時間は原則3時間で、移動時間も含めると対象全員が毎日、半日出社しない。フロア単位で電気を使わず節電効果を高める。

 国内の電力消費に占めるオフィスや店舗の割合は3〜4割。家庭も約3割を占める。政府が大口需要家に求める原則15%の節電要請に応じるには、工場だけでなくオフィスでの節電対策が不可欠だ。しかし、在宅勤務の導入により家庭の電力消費量が増える懸念もある。NTTは始業時間の1時間前倒しなどと組み合わせることで全体では節電につながると判断した。

 福島第1原発事故は収束のめどがたたず、他の電力会社の原発も定期検査後の再開が難しくなっている。電力不足はしばらく続く可能性があり、節電への対応が日常化する中で、事務職や研究職も省エネルギーに配慮した効率的な働き方への転換が迫られている。企業は「今回の実践を通して在宅勤務が取りやすい環境整備につなげていきたい」(NTT)との姿勢に傾いている。

 協和発酵キリンは節電対応を研究部門の国際化の契機にする。東京リサーチパーク(東京都町田市)など東日本にある2研究所の研究者約20人を6月から約3カ月間、アジアなど海外の研究機関に派遣する。電力不足を心配せずに研究や実験に従事してもらう。節電期間の終了後も派遣制度の継続を検討する。

 コマツは7〜9月の3カ月間、東京本社で週休3日制を導入する。土・日曜日以外の休業日をフロアごとに1日ずつ設ける。図書印刷は本社で6〜9月、水曜日を加えた週休3日とする。

 工場の休日を木・金曜日に振り替える自動車業界では、トヨタ自動車のほか日産自動車やホンダ、マツダ、三菱自動車、スズキなどが事務部門を含め、全国で一斉に木・金曜日を休みとする。日産は本社で例年1週間程度の夏休みを2週間程度とする。

 在宅勤務や余暇の増加は新たな消費や需要の呼び水となる可能性もある。日本総合研究所の井熊均執行役員は「スマートフォン(高機能携帯電話)などの携帯端末のほか、個人が仕事に集中しやすいスペースなどを提供する飲食店や商業施設が利用される可能性がある」と指摘。業務を効率化するための情報機器の需要や、在宅勤務など社外で仕事をする人たちを支援するための市場が広がりそうだ。

【主な企業の電力抑制策】

週休3日
コマツ 東京本社で7〜9月に週休3日制。階ごとに土日以外の休業日を設定
図書印刷 6〜9月は水曜も原則休業

サマータイム
東京証券取引所 7〜9月に市場業務以外の担当者の就業時間を1時間前倒し

輪番休業
キユーピー 7〜9月に本社でフロアごとに輪番休日

休日延長・シフト
アステラス製薬 本社の営業以外の部門で8月に10日連続で一斉夏季休暇
住友生命保険 支社・支店で土曜に出勤して平日休む「店舗休業」制度を7月に導入
自動車各社 7〜9月の休日を木・金曜日に

その他
ワタミ 本社勤務の従業員が「マイボトル」持参。社内の自販機や冷蔵庫を一部停止

   (6月1日 日本経済新聞)
posted by 千葉は千葉でも@幕張本郷 at 00:00| ニュース | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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