2011年06月03日

名ばかり管理職:認める コンビニ元店長に残業代−−東京地裁立川支部


 コンビニ「SHOP99」が、店長を管理職扱いして残業代を支払わないのは違法として、元店長=休職中=が、運営会社「九九プラス」(東京都新宿区)を相手に、計約450万円の未払い残業代と慰謝料などを求めた訴訟の判決が東京地裁立川支部であり、裁判長は、職務内容や権限、待遇などから「店長は管理監督者に当たらない」として、残業代など計約164万円の支払いを命じたというニュースです。

 また、元店長は現在休職中ですが、長時間の過酷な労働が原因となって、元店長はうつ病を発症したとされています。

 「SHOP99」の元店長が提訴したことは、2008年5月10日の当ブログでも記事にしていますので、3年以上経過していることになります。

 2008年1月28日の日本マクドナルド事件の東京地裁判決以降、「名ばかり管理職」問題が大きく報道され、しばらくの間、多くの会社の「名ばかり管理職」「名ばかり店長」問題が報道されていました。

 3年前ほど多くは報道されていませんが、実態は「名ばかり管理職」「名ばかり店長」であるというのはまだまだ多く存在しているでしょう。

 下の蛇の目ミシンの記事のように、これから提訴される「名ばかり管理職」事件も多くあると思います。

 店長という肩書があるというだけで、残業代を支払わなくてよい、長時間労働をさせてもよいというわけではありません。

 実態は「雇われ店長」であり、労働基準法上の「管理監督者」とはいえません。

 会社によって組織や職制は様々ですが、「管理監督者」に当てはまるかどうかは役職名ではなく、その社員の立場、職務内容、権限等を踏まえて実態により判断されます。

 労働基準法第41条第2号(適用除外)では、「監督もしくは管理の地位にある者(管理監督者)または機密の事務を取り扱う者」について、労働基準法の法定労働時間、休憩、休日に関する規定の適用を除外するとしています。

 監督、管理の地位にある者とは、一般的には部長、工場長等、労働条件の決定その他の労務管理について経営者と一体的な立場にあるものをいい、単なる名称にとらわれず、職務内容、責任と権限、勤務態様などの実態および一般労働者に比し地位にふさわしい優遇措置などを総合判断して決めるものとされています。

【記事】

 名ばかり管理職:認める コンビニ元店長に残業代−−東京地裁立川支部

 名ばかりの管理職として長時間勤務を強いられ、体調を崩して休職に追い込まれたとして、コンビニエンスストア「SHOP99」の元店長が、店舗を展開する九九プラス(東京都新宿区)に残業代や慰謝料計450万円の支払いを求めた訴訟で、東京地裁立川支部は31日、計165万円の支払いを命じた。

 飯塚宏裁判長は、仕事が店舗の管理に限られ企業経営に関与していなかったことなどから「管理監督者とは認められない」と認定。うつと診断され休職したのは長時間労働が原因だとした。

 訴えていたのは東京都八王子市台町3の清水文美(ふみよし)さん(31)。九九プラスはコンビニ大手ローソンの子会社。

 判決によると、清水さんは07年6月に店長となり、4日間で80時間の勤務や連続37日間出勤など過酷な労働を強いられた。しかし、管理職だとして残業代は支払われず、07年9月にうつと診断され、翌月以降現在まで休職している。

 判決後に会見した清水さんは「フリーターの時期が長く、正社員として懸命に働いてきた。時給に換算して742円の待遇で体調を崩し、納得できなかった」と勝訴を喜んだ。
 一方、九九プラスは「当社の主張が認められず残念に思う。判決内容を精査して控訴するか慎重に検討したい」としている。

   (6月1日 毎日新聞)

【記事】

 名ばかり管理職:蛇の目ミシン支店長3人が提訴

 アルバイトの採用や経費支出の権限がない「名ばかり管理職」なのに残業代が支払われていないとして、家庭用ミシン大手「蛇の目ミシン工業」(東京)の東京都と埼玉県にある直営支店の支店長3人が31日、同社に計約3200万円の支払いを求め、東京地裁立川支部に提訴した。

 訴状で3人は、自分たちの現状を「店舗従業員の人事権や予算の執行権限、出退勤の自由裁量もなく、基本給やボーナス面でも一般の社員と比べ優遇されていない」と主張している。

 蛇の目ミシン工業の総務人事部は「訴状がまだ届いていないのでコメントできない」と している。

   (5月31日 毎日新聞)


posted by 千葉は千葉でも@幕張本郷 at 00:00| ニュース | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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