2011年06月02日

サマータイム


 既に4月、5月には何度も報道されていますが、大手企業で「サマータイム」導入や休日変更が進められ、6月からスタートした会社もあります。

 福島第1原発事故をきっかけにした電力不足を受けて、就業時間を早めに繰り上げ、早朝の涼しい時間帯から仕事を始めて、省エネにつなげようというものです。

 サマータイム制度導入だけでは抜本的な節電対策とはならないと言われていますが、ライフスタイルへの影響は徐々に出てきているようです。

 通勤ラッシュが緩和されたり、終業時間が早くなり、夕方の退社後の時間を有効に使えたり、余暇が増加したりといった他のメリットを挙げる企業も多く、今後、定着するか注目されています。

 節電ということで注目されていますが、個人的には、震災や原発事故の有無に関係なく、サマータイムというものはあってもよいと思いますし、現に欧米では利用されています。

 戦後の日本では、「夏時間法」が1948年から実施されていたことがありましたが、「労働時間の延長につながる」といった国民の抵抗感が強く、1951年に廃止されています。

 労働時間制度自体は、会社によって業務の繁忙期があり、労働基準法でも変形労働時間制や有給の計画的付与などを利用しながら労働時間や休日のスケジュールをうまく運用することが可能です。

 日本は日照時間や気候が季節によって違いますので、サマータイムなど、季節によって始業・終業時刻を変更するのも良いことだと考えます。

 そもそも現在は、「朝活」がさかんに行われているように、朝の早い時間を上手に利用するほうが能率がアップし仕事がはかどるとビジネス誌には多く書かれています。(サマータイムを運用すると、朝活の会に行けなくなるという弊害はありますが…)

 もちろん個人のライフスタイルによっては、サマータイムの弊害も出てくる方もいるかもしれません。

 大手企業の導入で、中小企業の労働時間も影響が出てくるかもしれませんが、単に真似をするだけでなく、各企業の状況に照らし合わせ、自社は本当にサマータイムを導入する必要があるのかどうかなどをシミュレーションしながら制度をつくっていく必要があります。

 なお、労働時間の変更には、労使協定の締結就業規則の変更・届出が必要となります。

 厚生労働省から「節電に取り組む労使のみなさんへ」というパンフレットが出ており、詳細が記載されています。


ひらめき節電に取り組む労使のみなさんへ(厚生労働省)

【記事】

 “サマータイム”もスタート 働き方が変わる?

 始業時間を早めて就業時間を前倒しする「サマータイム」が1日、全国の企業で始まった。

 環境省では一層の軽装を促す「スーパークールビズ」がスタート。東京電力福島第1原発事故による夏場の電力不足に備えた節電対策の一環だが、果たして節電対策の“切り札”になるのか、効果が注目される。

 残業、保育園送迎は…

 午前7時半すぎ。雨が降りしきるなか、住友金属工業大阪本社が入居する住友ビル(大阪市中央区)のシャッターが開き、クールビズの格好の社員らが続々と出社した。

 同社は1日から9月30日まで、東京、大阪の両本社とも始業・終業時間を1時間早め、大阪本社の就業時間は午前8時〜午後4時半に変更した。

 終了時刻が午後4時半を過ぎる全社会議は原則取りやめ、午後8時には本社ビルを閉館する。残業は原則禁止。社員食堂の営業時間(午前11時半〜午後1時半)は変更しないが、昼休みは30分早め、午前11時45分〜午後0時半となる。

 「仕事が早く終わるので、ふだんは構ってやれない子供たちと夕食がとれてうれしい。 時間に余裕ができた分、自己啓発や体力増強に努めたい」と総務担当の男性社員(42)。営業担当の男性社員(43)は「車内が空いて快適」と話す。

 サマータイムは森永乳業、ソニー、東京証券取引所など各業界の企業が導入。関西でも、パナソニックが事業所ごとに導入するのを検討し、7府県が加入する関西広域連合も導入する計画だ。

 サマータイムの社員の生活への影響は大きい。出社前に子供を保育園に送るのが日課の社員には時間調整などが大変になる。また、勤務時間を前倒ししてもサマータイムを導入していない取引先企業に合わせ、残業の必要が生じる可能性もある。

 住友金属の場合、「育児、介護などで配慮が必要な場合は、フレックスタイム制を活用できる。残業は事前の届け出が必要」という。

 就業時間を1時間前倒ししたところで、日中の電力需要は変わらず、サマータイムの効果を疑問視する企業もある。実際、NECは「シミュレーションの結果、あまり効果がないと判断した」として、導入を見送った。

 とはいえ、サラリーマンにとって、仕事から早く解放され、プライベートの時間が増えるのは確か。「仕事以外の生活を楽しむ好機」と思えば、爽快な気分になれるというメリットはありそうだ。

   (6月1日 フジサンケイビジネスアイ)


posted by 千葉は千葉でも@幕張本郷 at 20:59| ニュース | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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