2010年06月14日

「心の病」で労災234人=申請者数は過去最多―厚労省


 過労が原因でうつ病などの精神疾患にかかり、2009年度に労災申請をした人が前年度より209人増の1136人で過去最高だったことが、厚生労働省のまとめで分かったそうです。

ひらめき平成21年度における脳・心臓疾患及び精神障害等に係る労災補償状況について(厚生労働省)


 労災認定された人は35人減って234人ですが、過去3番目に多く、このうち未遂を含む自殺の認定は3人減の63人。

 患者数自体も増えていますが、昨年職場での精神疾患に関する労災認定基準を改正し新たな項目を加えたことが約22%も申請が増えたことにつながったとみられています。

 厚生労働省は、職場の健康診断に精神疾患に関する項目を追加することを柱とする自殺防止対策をまとめています。

 労災認定された234人について原因となった出来事をみると、「仕事内容に大きな変化があった」が55人(うち自殺23人)と最も多く、「悲惨な事故や災害の体験をした」が37人(同0人)、「勤務・拘束時間が長時間化した」が25人(同13人)などとなっています。
 
 メンタルヘルス対策に力を入れる企業は増えているものの、職場でのコミュニケーションの機会が減ったり、個人で仕事をする機会が増えたり、職場での助け合いが少なくなっている傾向もあります。

 不況で雇用環境も厳しく、リストラで一人当たりの仕事量が増え、ゆとりがなくなっていること、長時間労働などで心身ともに疲れていたり、過度なプレッシャーがかかったり、職場のいじめやパワハラが増加していることもあります。

 職場のコミュニケーションが減少した企業においては特に、心の病が増加傾向にあります。

 最近は、一人で仕事をする傾向も強くなっていますが、職場における横のつながりを大切にすることや、責任と裁量のバランスがとれるような仕事の仕方を模索していくこと、一人ひとりの働きがいを重視した活力のある職場づくりをしていくことが課題といえます。

【記事】

 「心の病」で労災234人=申請者数は過去最多―厚労省

 仕事のストレスが原因でうつ病などの精神疾患になったとして、2009年度に労災認定された人は234人に上ることが14日、厚生労働省のまとめで分かった。このうち、自殺の認定は63人。前年度より3人減ったが、同省は「精神障害で病院にかかる人が増えたこともあり、依然として高い水準」としている。

 集計によると、精神疾患の労災申請は前年度比209人増の1136人。初めて1000人を突破、過去最多を記録した。遺族の申請は9人増にとどまり、本人申請の増加が押し上げた形だ。

 認定されたのは同35人減の234人で、これまでで3番目に多い。年代別は、30代(75人) 、40代(57人)、20代(55人)の順で、これらの年代で全体の約80%を占めた。職種別では「商品販売従事者」が最も多かった。 

   (6月14日 時事通信)


posted by 千葉は千葉でも@幕張本郷 at 23:00| ニュース | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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