2009年05月14日

グッドウィル「データ装備費」、返還で和解


 会社によって呼び方や金額は違いますが、グッドウィルの場合は1回の派遣につき給与から「データ装備費」として200円が引かれていました。

 「データ装備費」についてグッドウィルは、安全装備や個人情報管理のためとしており、派遣労働者が現場で物損事故などを起こした場合の保険のようなもの、あるいは福利厚生的なものという名目です。
  
 こうしたものは、本来、使用者が負担すべきものであり、労働者に負担を求めることは労働基準法、労働安全衛生法、労働者派遣法に違反しており、優位な地位を利用して(実質)強制徴収することは、違法行為にあたるとして全額を返還するよう求めていましたが、東京地裁で和解が成立したようです。

 既にデータ装備費や業務管理費(フルキャスト等)のようなものを廃止または返還に応じた派遣会社はありますが、日雇い派遣会社が立場の優位性を利用して適当な名目をつけて実態のないお金を徴収し続けていたことは、労働者にとってはストレスや怒り、不満が溜まっていたことでしょう。

 日雇い派遣の問題にはこの問題だけではなく、まだまだ解決すべき問題はたくさんありますが、とりあえず本件については和解が成立したとのこと。

 和解内容が非公表とのことで、記事以外の事はわかりません。グッドウィルが請求額以上の金額を26人に支払うという決着となりましたが、本来は派遣労働者全員が不利益を被っているわけで、手打ち的な印象が否めないこともなくはありません。

 グッドウィル自体は信頼を失い廃業しましたし、日雇い派遣が社会問題化して注目され、景気悪化で派遣切りが行われましたが、派遣を取り巻く状況は、現場レベルではまだまだ変わっていないような印象もあります。

【記事】

 <グッドウィル訴訟>日雇い派遣給与 「天引き」返還で和解

 日雇い派遣最大手だったグッドウィル(廃業)に登録していた労働者26人が、給与から「データ装備費」名目で天引きされていた費用の返還を同社に求めていた訴訟は13日、東京地裁で和解が成立した。詳しい和解内容は非公表とされているが、労働者側によると、返還請求総額の約455万円を上回る額で和解したという。

 同社の派遣労働者で作る「グッドウィルユニオン労組」は、データ装備費として1回働くたびに給与から天引きされた200円の全額返還を求めた。しかしグッドウィル側が賃金請求の時効を根拠に2年分しか返還に応じなかったため、07年8月に提訴した。

 裁判を支援してきた派遣ユニオンの関根秀一郎書記長は「組合員たちはひどい働かされ方に怒っていた。解決を素直に喜んでいる」と話した。

    (5月14日 毎日新聞)
posted by 千葉は千葉でも@幕張本郷 at 13:23| Comment(0) | TrackBack(0) | ニュース | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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