2009年04月07日

パワハラでの精神疾患も労災に、認定基準10年ぶり見直し


 3月20日の当ブログで「うつ病や自殺の労災基準見直し―厚労省」について記事にしましたが、厚生労働省は4月6日、うつ病などの精神疾患や自殺についての労災認定をする際に用いる判断基準を10年ぶりに見直すことを決め、各労働局に通達が出されました。


【参考】厚生労働省ホームページ
ひらめき「心理的負荷による精神障害等に係る業務上外の判断指針」の一部改正について(2009年4月6日 厚生労働省発表)
ひらめき判断指針の主な改正内容等
ひらめき「職場における心理的負荷評価表の見直し等に関する検討会報告書」


 人員削減など業務の集中化による心理的負荷、過度な成果主義、職場でのひどいいじめによる心理的負荷など、労働環境の急激な変化等により、労働者のストレスは増え続けています。

 うつ病などの精神疾患による労災申請者数は年々増えており、労災認定されるケースも増えていますし、パワハラや自殺も増加しています。

 精神疾患による労災認定は、1999年に作成された「心理的負荷評価表」に基づき審査されていました。労働基準監督署が発病前6ヵ月に職場で起きた出来事を調べ、評価表でストレスの強い順に3、2、1の3段階で判断され、業務上の労災かどうかを判断します。

 今回の見直しで注目されるのは、一番ストレスの強い強度3で新設された、「ひどい嫌がらせ、いじめ、暴行を受けた」という項目。これまで明確な基準がなかったパワハラによる精神疾患については、この基準で判断できるようになりました。

 強度2では「複数名で担当していた業務を1人で担当」「違法行為を強要された」「顧客や取引先から無理な注文を受けた」「達成困難なノルマが課された」といった基準が追加されました。

 「部下とのトラブルがあった」は強度1から強度2に修正され、「仕事上の差別、不利益取り扱いを受けた」の項目の冒頭に「非正規社員であるとの理由等により」が付け加えられています。

 いずれも職場ではありがちなことであり、これまで以上に精神疾患による労災認定がされやすくなったといえますが、本来はここまで追い込まれることなく、職場の人間関係などが良好であることが望まれます。

【記事】

 パワハラでの精神疾患も労災に、認定基準10年ぶり見直し

 厚生労働省は6日、うつ病などの精神疾患や自殺についての労災認定をする際に用いる判断基準を10年ぶりに見直すことを決め、各労働局に通達を出した。

 パワハラを含む「ひどい嫌がらせやいじめ」が新たに基準に盛り込まれるなど、12項目の判断基準を新設した。

 精神疾患による労災認定は、ストレスの強い順に3、2、1の3段階で判断されるが、見直しにより項目は31から43に増えた。

 強度3で新設されたのは、「ひどい嫌がらせ、いじめ、または暴行を受けた」という項目。これまで明確な基準がなかったパワハラによる精神疾患について、この基準で判断できるようにした。

 強度2では、企業の人員削減や成果主義の導入が進んできたことから、「複数名で担当していた業務を1人で担当」「達成困難なノルマが課された」といった基準を新設した。

 厚労省によると、2007年度の精神疾患による労災申請者数は952人で、前年度比133人増。03年度の2倍超となっている。

    (4月6日 読売新聞)

【記事】

 精神障害の労災基準を見直し 厚労省

 鬱病(うつびょう)などの精神障害を労災認定する際の基準が拡充されることになり、厚生労働省が6日、全国の労働局に通知した。

 仕事上でのストレス(心理的負荷)の評価項目に12項目を加え、計43項目にする。具体的には「複数名で担当していた業務を1人で担当するようになった」「違法行為を強要された」「困難達成なノルマを課せられた」「早期退職制度の対象となった」「同一事業所内での所属部署が統廃合された」といった項目を追加した。

 従来あった「仕事上の差別などを受けた」という評価項目に、「非正規社員であるとの理由などによって」という条件を加えるなどの修正もされた。

 労災はこれらの評価項目を総合的に検討して、適用の可否が決められる。

 平成11年に基準が設けられてから初めての見直し。

   (4月6日 産経新聞)

posted by 千葉は千葉でも@幕張本郷 at 17:06| Comment(0) | TrackBack(0) | ニュース | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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